中二病がなおらない

あの頃、希望に満ちていた。

具体的なことはわからなかったが、未来は虹色に輝いていた。

そんな風に感じていた。

何十年も前の田舎の女子中学生。それでもファッション雑誌やマンガ雑誌は当たり前に読めたし、休み時間の友人との話題は人気のテレビ番組やアイドルのこと。

流行りのアイドルの振付を真似て踊ったりもしていた。

勉強はそう好きでもなかったが、小学生時代からそこそこ良い成績で、

その延長なのか、中学生になってからもそれなりのものだった。

田舎だから生徒数も少なく、中間試験や期末試験の前に少し集中して復習すればなんとかなるレベルだったのだろう。そこを変な勘違いをしていたようで、自分はこんな田舎で女性蔑視されながら、一生送るなんてごめんだ。

東京の大学を出て何か高収入を得る仕事を持ちたい、と思っていた。

それもクリエイティブな仕事を。

 

田舎の娘が田舎をばかにしていた。

 

小さい頃からおとなしいほうで、親や大人の言いつけを素直に守る優等生な性格だった。だから小学生時代は学級委員は毎年必ず、担任の先生から職員室に呼び出され特別にご褒美をもらったりした。中学生になってからも学級委員はもちろん生徒会長にまで立候補した。ちょっとしたエリート気分だったのだ。だからそれが知らず知らずに表面に漏れ出してたのだろう。嫌な感じだったと思う。

そんなもんだから、友達は少なかった。

もちろんボーイフレンドなんて皆無。

交換日記が流行っていたけど、女友達とはしても男子としたことはない。

好きな人もいたが、あの頃一世風靡していた「両想い」にはなれなかった。

今思えば、こんな可愛げのない女子に「両想い」なんて有りえないことだったんだ。

貴重な女友達にも、生意気な私と仲良くしてくれて感謝しないと罰が当たる。

そんな勘違い中学生な私が大人になり、田舎で結婚し子供を育てた。

未だに何かを勘違いしているのかもしれないが、それが何かわからずにいる。